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17- I- 0022 201 7 年 7 月 1 0 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
オ
ラ
ン
ダ
王国
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 AAA 格付の見通し 安定的 自国通貨建長期発行体格付 AAA 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由
(1) 格付は、多様化し高度に発展した経済基盤、強固な対外ポジション、堅実な財政運営の実績を反映して いる。格付の見通しは安定的。内需を中心とする緩やかな経済成長が続く中、財政収支は 16年に 08 年 以降で初めて黒字化し、政府債務/ GDP 比も低下に転じている。17年 3月に実施された総選挙では、E U との協調を重視する与党の自由民主国民党が第一党を維持した。連立交渉の長期化から新政権発足には 至っていないが、E U 離脱を掲げる極右政党が連立に加わる可能性は低く、その他いずれの政党による連 立となってもこれまでの政策からの大幅な転換はないとみている。
(2) 人口約 1, 680 万人、16 年の名目 GDP が 6, 972 億ユーロと経済規模は E U 内で 6 位。経済基盤は多様化し 高度に発展しており、一人当たりGDP は購買力平価で5 万米ドルに達する。高い産業競争力を背景に経 常収支は恒常的に大幅な黒字(16 年:GDP 比 8. 4%)を計上しており、対外純資産が GDP 比 70%を超え るなど対外ポジションも強固である。16 年の実質 GDP 成長率は 2. 2%と 15 年の 2%からわずかに上昇し た。足元でも労働市場の改善や賃金増、住宅市場の回復などを背景に個人消費や投資が安定した伸びを 示しており、内需中心の緩やかな成長が続いている。17 年、18 年も 2%前後の成長を維持する見通しで ある。
(3) 金融システムは改善傾向にある。銀行部門では不良債権比率の低下とともに収益が増加し、自己資本比 率も 20%台まで上昇している。08年以降に実施された資本注入などの公的支援からの脱却も着実に進ん できた。また、E U の銀行再建・破綻処理指令に基づき、ベイルインや銀行の拠出金を原資とするユーロ 圏の単一破綻処理基金などの枠組みも整備されている。
(4) 経済の回復や厳格な歳出シーリングに基づく前ルッテ政権の堅実な財政運営を背景に財政が改善してい る 。 税 収 ・ 社 会 保 険 料 収 入 の 増 加 や 社 会 保 障 費 な ど の 減 少 が 寄 与 し 、 16 年 の 一 般 政 府 財 政 収 支 (E SA 2010)は 15 年のGDP 比2. 1%の赤字から同 0. 4%の黒字へと大きく改善した。一般政府債務/ GDP 比は 16 年末に62.3%まで低下し、E Uが上限とする60%に収束しつつある(同国の統計局によると、17 年 3 月末は 59.6%)。17 年 3 月の総選挙以降新政権が発足していないが、暫定政権が策定した直近の 「安定化計画」では、今後も E U の財政ルールを順守していく方針が示されている。連立交渉の難航は 難民政策に関する方針相違によるものであり、E U 協調やE U のルールにのっとった財政運営については 極右を除くいずれの主要政党も支持している。新政権は再び自由民主国民党を中心とした、極右以外の 政党による連立になるとみられる。このため政策の方向性が大きく変わる可能性は低く、17 年も緩やか な経済成長の下で財政黒字が維持されるとみている。
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■ 格付対象
発行体:オランダ王国(Kingdom of the Netherlands) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 AAA 安定的
自国通貨建長期発行体格付 AAA 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 7 月 5 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:内藤 寿彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) オランダ王国(K ingdom of the Netherlands)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が公表した経済・財政運営方針などに関する資料および説明
・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
発行体または中立的な機関による対外公表という、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情
報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手していない。
10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先